日記・コラム・つぶやき

暑中お見舞い

   暑中お見舞い申し上げます。                                          遡って7月13日、祇園祭の前祭の長刀鉾.函谷鉾を見物して菊水鉾のお茶席に。あいにくのお天気ですが待つも楽し、長い行列を折り返した向こう側の芸舞妓さんたちの雨装束拝見、私も絽の訪問着に白の夏帯、涼しいと強がっております。

20240713_13480020240713_13453820240713_134526ご神体の菊慈童様を正面に戴き、優雅にお薄でよろしおすなーではないんです、後ろで並んで待っている方々を思うと汗が引いたら立ち上って退きます。

     Kikusuigosinntai_20240725151801 20240713_140438 Photo_20240726172001 暑い暑い京都を更に熱くして祇園祭の前祭巡行は7月17日。 籤とらずの長刀鉾が悠々と四条烏丸を東に出発して、これは4番目の白楽天山、

 Photo_20240725151901  Photo_20230717102701thumbそして9番目の鶏鉾でアクシデントが発生!
右車輪に亀裂が入り、行くか戻るか,ここが難しい思案ところ。写真は鶏鉾の見送り、ホメロスのイリアスでは、トロイの王子ヘクトールが妻子に別れを告げて、ギリシアの英雄アキレウスとの一騎打ちに出てゆくところですね。16世紀にベルギーで織られ、江戸時代に日本に到来したもの。実際に拝見したのは昨年初めてですが息をのむ美しさです。      さあどうする?どうなるんだろう?後ろの山6番霰天神山の曳き手たちも固唾をのんで見守っています。    結局、鶏鉾は霰天神山に先を譲り、次々23番の船鉾までを見送ったのです。無理をしていたら大事故になるかも?を未然に予防したとして鶏鉾の 運営方の決断は今後も讃えられることでしょう。

  20240725_06202220240725_06194020240725_121738                                さア、土用の梅干しが始まりました!ざるにあちこちからビニールの紐を掛けて物干しざおに吊るし、赤しそも壺の上で干します。6時間でご覧の通り気持ちよく乾いてゆき、梅は夜は壺に戻し、お天気を気にしながら3日間これを続けるのです。

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 土用のご馳走はウナギか牛肉ですが、我が家は焼肉参宮アワビと豪華版。まあ後はトホホ、インスタント〇〇が続いて帳尻合わせることになります。仕事場のご近所の桔梗、白と紫の対比が美しい!

 

 

 

 

 

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少子化を考える

「少子化を考える」って偉そうですね。すみません、助産院開業41年ですから、何かちょっと言いたいことを書いてみようかと恐る恐るのタイトルです。   憂きことを 海月に語る 海鼠かな   浮き=憂きことをくらげに語るナマコかな  黒柳召波(1727⁻1772)  ホンマかいな、あり得ない光景です、夏が句の海月が水面近くにプカプカ浮かんでいる、冬が旬の海鼠があなたはいいなあ、浮くと憂くでは、大違い悩みなんて何もないでしょう、海底をはい回っている私にはなにも良いことがないよとぼそぼそ話します。おかしい 何かユーモラス!

75     Photo_20240308152701Photo_20240310083901              新聞の切り抜きは2月28日朝刊、2023年の出生数が外国人も含めて75万8631人、厚労省の国立社会保障・人口問題研究所は76万人を割るのは2035年と見込んでいたのだ。各自治体がアイデアをしぼって、少子化を多子化に変換するのは容易ではない!どこかの団体に後はよろしくと丸投げしている、バラバラの産後ケアだけでは無理がありますね。白木蓮はつぼみが見えたと思ったらあっという間に咲きました。
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この季節 仕事場には金沢のお内裏様を、自宅玄関には陶製の小さなお雛様を飾っています。いずれも京風で殿は向かって右、北に向かうと東になります。

20240218_07142120240218_071736紅梅.白梅は伏見のお稲荷さん、産場大神=産婆大神近くのもの。   安産子授けお任せなので、助産師としてできるだけお詣りしております。さて、どうすれば安心して子育てができるか…①安心安全な低家賃住居、駅近が好き!  ②妊娠中の安全確保 気軽な相談場所は、やはり助産院でしょう。 ③上の兄弟姉妹が保育や学校に通常通り通えること、今まで行ってなかった子供も大歓迎!毎日のごはん?  決まったところに食べに行くのも良し、ご家庭に配達も良し、父が遠隔地赴任だとどうする?ひとり親家庭だとどうする? 次々難題は出てきます。ここで知恵をしぼりユーモアで乗り切りましょう。       そしていよいよ産後ケアです。現在のように各自治体ごとに囲い込む方法では、財政が豊かな東京都と京都のようにそうでもないところではものすごい差が出る。     日本全体で産後ケアを考えて、どこで産んでもこれだけは受けられる共通枠を作りましょう。また、産後のママは24時間ママ業だと、心身ともに擦り切れそうになります。どうぞ、○○に行くためとか理由なくても、登録さえしていれば赤ちゃんを保育所に預けられるシステムを作ってください、産後の手当てが豊かだともっと嬉しいですね。

1_20240309192101Photo_20240309192101今、京都高島屋7Fで開催中の上村松園,松篁,淳之三代の系譜を見てきた。松園については、宮尾登美子さんの「序の舞」でフイクションもあるがシングルマザーとして子を育て、もちろん実母の協力あればこそ、画家として名を成したのである。「幾世の鈴」は、高田郁さんの商い世傳の最新刊で最終巻、いざ次の百年へ、ヒロインの幸は、弟子を育てご自分の技術を惜しみなく公開された桶谷そとみ先生ですね。

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はる近く

   7年ぶりの大雪は天気予報が大当たり、前夜からの積雪で1月25日は厳しい寒さ。まだ薄暗い6時前に自宅を出て、ふかふかの雪を踏みしめ、少し心弾むのは5%くらいある子供心でしょうか、40分後に助産院に無事到着です。

Yuki Photo_20230129085401Photo_20230129085402ご近所の雪景色や雪ミッフィちゃんを撮影しての余裕ぶり、院内は4℃ですから、暖房が20℃になるのも予約変更して―の電話が鳴りだすのも2時間後かな。 お家から出られなかったり、滑りそうで怖いから予約変更してほしい❣ 緊急の数人と初診にも対応して長ーい1日が終了。薄氷(うすらい)を掃き出してある日向かな 藤松遊子  薄氷は春の季語ですが、掃き寄せられた薄氷がキラキラ光っているなあ…とのんきに帰宅できたのは、履物がローヒール歩きやすいスニーカーに変わったことが関係ありそう。26日は休みだが、情報提供書をお渡する方がいて出勤予定、如何あいなりますか…Photo_20230130184701Photo_20230129181401 Photo_20230130184702

26日も雪は瓦屋根や歩道にしっかり残っていて婦人之友社刊の繁延あづさ著「鶏と卵と息子の思春期」   をチラチラ読みながら5月末に発表する予定原稿を頭の中で組み立てているのです。
5月8日にはインフルエンザと同じ5類に分類される新型コロナと低出生に追われて、私たち桶谷は悪戦苦闘中。
桶谷式では「母乳育児相談室」ばかりって変じゃないですか 助産師さんなんだから、もっと活動分野を広く持つことって無理でしょうか?アドバイス本当に有難うございます。     思春期で反抗期の長男に「おかーさん、ゲーム買うのやめるから代リにニワトリ飼わせて」ってまともに言われたら、あなたならどうする⁇            愛情込めて世話したニワトリの卵は食べられても、自分で解体して無駄なく食べ切ることができるか⁇  迫力満点の内容は5読位の価値がありますよ。分葱とイカの酢味噌和えとホタルイカで、赤ワインを炭酸水で薄めていただきながらも考えています。
 Photo_20230130202701 春はあけぼの いとをかしの清少納言の「枕草紙」83段に大雪の後の話が出てきます。師走中旬に降った雪で雪山を作って何日くらい持つでしょう?定子中宮のお尋ねに、負けず嫌いの少納言は一番長い期間「正月の10日くらいまで持ちます」。結果は皆さまご存じのとおり、中宮様が残っていた少しの雪を侍たちに捨てさせ,少納言に本当のことを明かす。幸せの絶頂と思われていた定子中宮に父の関白道隆の死が襲い掛かり、関白職は「この世をば…」の道長にわたる。この大雪の話の1か月後、道長の長女彰子が着裳し、11月には一条天皇の女御として入内する。天皇を巡って強烈すぎるライバル現る! 大切なのは今、現在を楽しみ慈しみましょうね、と中宮様の態度が少納言に示している。さあて、京都市内でも雪の後遺症はまだまだ残っていて、停電せず暖房が使えて、水道からの水が飲めて、ブリ大根が炊けるのは小さな幸せでしょう。春近し節分はもうそこに来ています。

 

 

 

 

 

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海は青かった

3910mの明石海峡大橋を渡って、淡路島の玄関 岩屋温泉 松帆の湯へ。温泉で日頃の疲れを癒して、18時前には今夜の宿グランド淡路ニッコーに到着。 何年ぶりかに見た海は青かった!青かった❕ 新型コロナで3年間も自粛(萎縮)生活をしていると海の色さえ忘れてしまう。

Awaji20220609_0639461654812189166_20220630072501  汲みあげた海水は透明 なのに海の色はなぜ青い?おなじみ海の色問答、水の分子は波長の長い赤系の光を吸収しやすく、波長の短い青や緑は海中で吸収されず海表面で乱反射するため、海は青く見えるそう。   ホテルは夢舞台や国立公園近くにあり、豊かな自然と整備された歩道が調和して朝の散歩を楽しめる。地産地消が売りものの高級フレンチは、まだまだ勉強の余地がありそう…

 20220609_075050_2022063007240120220609_075418_202206300724011995年1月の阪神淡路大震災から27年、見事に復興なった淡路島には、テーマパークも多くその一つイングランドの丘へ足を延ばした。徳島寄りのイングランドの丘へ、下道を走って高速代を節約したせいで、心細くなるほグルグル同じところを回り2時間以上かけてやっとたどり着きましたイングランドの丘。

1655939316359_20220630073701ご飯よりお風呂大好きのカピバラ、1日のほとんどを樹上で休息しているコアラたちも動物園で見るよりゆったりしているよう。何より楽しめたのは、バラ園行きのトラクターに引いてもらうバス。でも熱中症になりそうなくらい暑い暑いアツい。私たちシュフが活気づくのは、新鮮野菜や名産淡路島玉ねぎ、キンメダイの干物の値段を見て確保した時だけ。

Photo_20220623083601こちらは日本海側、舞鶴軍艦港、海も空も穏やかで蒼い。ウクライナ軍事侵攻で、地球上で賛成少数のロシア、かってソビエト連邦だった1961年4月、人類初めての有人宇宙飛行が成功して世界中から拍手喝采を浴びた。その宇宙飛行士ユーリイ.ガガーリン(1934-1968)が、宇宙船ポストーク1号から地球を見て発した「地球は青かった」はあまりにも有名。ただそれは日本だけの引用で、「空は非常に暗かった。一方地球は青みがかっていた」が本当とか。

 

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若葉雨   武田一子先生を偲ぶ

 若葉雨 なにかやさしく ものをいふ 西島麦雨(1895ー1981)  若葉雨の今日5月5日はこどもの日、5年前のこの日 原稿を書きながら亡くなられた武田一子先生のお命日でもある。

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GWも今日で最後、珍しくやる気を出して早朝から自室の本棚を整理、一晩で読める文庫や雑誌はためらわず捨てる箱に放り込めるが、愛着のあるディック.フランシスの競馬シリーズや須賀敦子のイタリア物、池田晶子のソクラテスはどうしても捨てられない。写真アルバムもスキャナーで読み込んで捨てれば…とアドバイスをいただいてやっと2000年までを終えたが写真は残している。

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赤いジャケットとひざ丈スカートの武田先生、1992年12月3日、嵐山嵯峨野巡りを楽しんだ時のスナップ。嵐山には名残りの紅葉が残っていて「温暖化のおかげかね」と顔をほころばせられた。豪華ジャケットにパンツスタイルが先生の定番だったが、スカートもお似合い。落柿舎近くの神社でおみくじを引き神妙なご様子。

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武田先生は助産師学校が京都で私の大先輩、学生時代の講師でもある。京都がお好きで摘草料理の大原美山荘や八坂神社近くの未在のような高級料亭だけでなく、四条大宮近くの定食屋も愛しておられた。本棚バックに身を乗り出して真剣な表情で聞いておられるのは、「ダイオキシンの話」、ダイオキシンと母乳が大問題になって、1986年6月22日 私の助産院で摂南大学宮田先生をお招きして講義を受けたときの1枚。仕出し屋からの弁当を残さず頂いた後、庶民の定食屋もという健啖ぶりであった。

Photo_20210505061403  Mmmmm

1999年7月 桶谷創立から苦楽を共にしたメンバーズ5人で北海道を旅した。創立からのメンバーはもっと多数だが、体調がよくなかったり桶谷先生の勘気に触れて連絡も取れない数人もいた。北海道は初めてではないが、会議会議で時間に余裕がなく、空港とリムジンバス、ホテル会議場の記憶しかなく「来た、見た、帰った」と自嘲気味につぶやくしかなかった。今回の旅は仕事全くなし、函館から入って函館山、小樽の石原裕次郎記念館、、小樽運河、トラピスチヌ修道院とゆっくり巡って心に残る旅となった。

Photo_20210505061601 これは鳥取.島根の旅ですね、チューリップ畑や小泉八雲邸の時のジャケットですね。時々このコロナ禍、武田先生ならどんな決断をされただろうと考える。先生の70代以降は桶谷で多忙を極め、持病で検査入院される時もあったが、病気や不調は徹底して口に出さなかった。フラっと京都に来られ、新阪急の鉄板焼きロインで200gステーキを楽しみ、愛煙家で食事中もスパスパ煙草を吹かす姿は堂に入っていたが、アルコール類は梅酒と赤玉ポートワインをなめる程度、あたりを威圧するオーラの持ち主がアルコールを勧められると困惑しながら「飲めないんですよ…」とお断りになる姿は可愛らしい雰囲気であった。 

5月10日過ぎれば、昨年新型コロナで亡くなったTさんご夫妻のお命日が来る。上京するたびに、銀座空也の最中を買っておいてね、武田先生を偲ぶ会場に連れて行ってねとアッシーさせた年下の友人ご夫妻であった。悲報を聞いたのは半年後、唖然茫然…謹んでご冥福を祈るのみ…  やっと私どもも、6月末には2回の新型コロナワクチン接種が終わると予定が立った。コロナワクチンには賛否両論あり、副作用も突然死も百も承知、他人に強制はできないが、医療従事者である私はマスク手洗い、換気以外に自分にできる事として接種したい。

 

 

 

 

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花相似たり

  新年おめでとうございます。本年もたくさんの賀状をいただき感謝しております。

1枚づつめくって「まあ あの赤ちゃんが 2児のパパに‼」とか、「なんて素敵な家族写真❣」と喜んで拝読致しました。

例により返礼を出せない方がほとんどで、厚かましくもこの場を借りて御礼申し上げます。

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昨年も大晦日まで仕事がありバタバタだったので、黒豆とニシン昆布巻きは25日までに仕上げて冷凍を試みました。

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おせち完成、虎屋の花びら餅も頂いての新年が格言通り丑年は躓くに。 親類一同新年会はホテル宴会 持ち寄りお節交換会 コロナ自粛で中止となったのです。

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今年で9年目になりますか…大晦日に若新さんのだし巻が届き、地味なお重が途端に華やかな京風に大変化。年はじめに出ばなを挫かれての自宅引き籠りを解除すべく、エイっと気合を入れて1月3日、恐る恐る 早朝の平安神宮に初詣、余りのガラ空きに拍子抜けしました.春着は小倉淳史さんの辻が花の付け下げ、好みの銀地松の袋帯を合わせています。

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1月4日は、2004年に没された恩師桶谷そとみ先生のお命日、自宅で静かにお線香を手向ける。先生にご教授頂いた通りにはできませんが、私なりに基本は崩さず何とか頑張っております。             12月初めから、「母乳不足+おっぱい飲めない」の新生児さんがたくさん来られて、ソーシャル取りつつのcareは本当に気を使いました。若いママは勿論周囲の応援も素晴らしく、1月4日には ほぼ全員が飲めるようになり摂取量も多くなって目標達成です。コツ?秘訣?  

ママだけでなく赤ちゃんにも「今おっぱい飲める状態ですか?」とお尋ねして、今一つだったらその状態を改善してからの授乳careをしたことかな。グッドニュースでした。

Photo_20210113182501 Photo_20210114041901この冬空の下、ハクモクレンも桜も若いつぼみで準備しています。年年歳歳花相似たり、歳歳年年人同じからず(ねんねんさいさい はなあいにたり、さいさいねんねん ひとおなじからず)   作者は中国 唐時代の詩人劉廷芝(651ー680)さま。  自然界の花は毎年同じように咲くけれど、人間は境遇が変化してゆく、この世を去る人達もいれば赤ちゃんが誕生してメンバーズもたえず入れ替わっている…     そう,兼好さんも徒然草189段で「今日はそのことをなさんと思えど  あらぬ急ぎ 先づ出で来て(あらぬいそぎまずいできて)紛れ暮らし 待つ人は障りありて頼めぬ人は来たり」ズバリ予定通りに行かないのが人生だよと指摘しています。           今日は隅々まで掃除機かけて気になっている文献読んでとの予定がほかに急用ができて日暮れてしまった…   久しぶりに心めく人とのデートを楽しみにしていると家人が具合悪くなってとオジャンに、あんまり会いたくない他の人が「ご機嫌いかが?」とやってくる始末。ウフフ 予定通りに行かないのが人生ですもの、生きてるうちが花 今年も張り切って失敗ものともせず頑張ってまいりましょう。

 

 

 

 

 


 

 

 

   

 

 

 

  

  

 

  

 


 

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AYA世代(あやせだい)

ここ半年ほど、届いた専門書にすぐ目を通す珍しい習慣ができた。    周産期と悪性腫瘍を読んでいると目慣れない言葉にドキッ、AYA世代がん❓         2010年ごろから登場してきた言葉で、思春期.若年成人世代( adolescent and young adultAYA)と丁寧な解説がある。定義には諸説あるが、ここでは15歳から39歳の年代を指していた。AYA世代は、小児がん.成人がんどちらも発症し診断が遅れたり治療の選択肢が限られたりと問題が多い。   ただ、自分はAYA世代だと認識している方があまり多くない現実から考えると、一般に浸透するのはもう少し時間がかかりそう…    
Photo_20201025075701Hanamizukimi 2_20201025075901 マスクの中まで漂ってくる金木犀の香り、ハナミズキも赤い実をつけて小鳥たちを誘っている。10月中旬、恒例の私の誕生日祝いを「新阪急美濃吉」でしてくれるという。   さあ困った、マスクという隠れ蓑の下でのグータラ生活、髪はちびまる子ちゃん風ショート、易きに走るは人間の常、化粧は勿論 顔の手入れもせず放置していたツケが回ってきた。   金屏風の前で冷や汗ものの記念撮影 着物は望月間道(もちづきかんとう) 帯は更紗に部分佐良刺繡のしゃれ袋、着物風ヘアは専属美容師の敢闘賞ものかな。顔❓ 魔法鏡で見ることにして開き直っています。

Photo_20201021140901  Photo_20201021141001  Photo_20201022170501 Photo_20201022192801   仲居さんと板前さんのサービスよろしく、秋色前菜に始まり名残の焼き小アユを特製酢味噌で頂くのも美味。家庭料理とは格段違う材料とおもてなし、最後は持ち込みの、大阪ヤカタさんのアップルパイをモリモリ頂き大満足の一夜でした。    コロナと共存の新しい休日習慣は、伏見のお稲荷さん詣で。早朝7時前に阪急を降りて四条大橋を渡り、南座を見ながら京阪乗り場へ。早朝のお稲荷さんの境内は清々しく、多少 気力が弱っていても霊験あらたか、元気になる。(ほんとかな)千本鳥居を抜けおもかる石までが通常コース、気持ちに余裕があればもう少し足を延ばす。何しろ気力.体力勝負の助産師業、お稲荷さんの坂道山登り、石段の昇降が元気の秘訣? 生花を求めて毎週の錦へのお出かけも復活した。

Photo_20201025082501   Photo_20201025083801  あざといちゃっかり は褒めことば?になりつつある。ちゃっかりあざといお嬢さんと親しくなるのは難しそう。じわるは国語辞典にも載っているとか、ン見、ガン無視、頑張ったぜワンチャン、言葉は急速変化を遂げている。ワンチャンはチャンスの前髪をつかめ、チャンスは禿げ頭(失礼)の意らしい。チャンスの神様はギリシア神話のゼウスの末っ子さん、カイロス様ですって。

5_20201024130401   この下を向いた、前髪だけふさふさの美少年が一瞬のチャンスの神様、カイロス様、いつも一緒のクロノス様は、過去―現在―未来と連続して流れる時間を司どっておられるそう。

 

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空蝉(うつせみ)

《 空蝉 の いずれも力 抜かずゐる》 阿部みどり女 梅雨入りも遅く蝉も鳴かない今年の夏にやきもきしていたら、祇園さんの先祭りが終わった7月18日、二条城のお堀の生垣で空蝉発見!天声人語8月12日には、旅立ちは樹木でなくても構わない、たくましくコンクリートの壁にしがみつく抜け殻もあるとか…役割を終えたはずの空蝉に筋力さらには視力さえ感じてしまう俳人たちの眼の不思議よ。

Photo_20190815081201  2_20190815080601  «青春の 過ぎにしこころ 蝉の殻≫ 福島清恵   仕事場の助産院(母乳外来)には10年に1~2人、劇症型乳腺炎の方が登場する。今年がその年でした‼ 部位は乳輪下が多く発症から72時間を待たず膿瘍化してしまう。乳腺炎は発症から72時間以内にcare開始すれば膿瘍化を防げるという常識が通用しない早い進行が特徴。その診断をつけ、乳腺外科と連携し今後のためにcare手順を残すのは私たちの仕事なのだが、経験と勘だけではcareはできない!!乳腺外科医とは密に連絡を取り、所見を率直に話し合った。ご本人は勿論ご家族その他サポートして下さる方達も巻き込んでの長くて短い2週間でした。まず全身症状が落ち着き、切開創もきれいに上がって、careも終盤です。私が二条城周辺を歩くのは、仕事モードから個人モードにスイッチを切り替え、梅仕事をこなしツン読だった本を開き、新しいナス料理にチャレンジのためです。

Photo_20190815131301Photo_20190815131901でも家族はいつものニシンナスの方が良いーとか、万願寺と返りちりめんとのジャカジャカ(油いため)がスキーとか保守的で新作ナスのヒスイ煮の評価はイマイチ。  文化人理学者というよりもゴリラの大家山極寿一氏と、行動する作家小川洋子さんの対談&屋久島トレッキングと読みもの見もの多彩、「ゴリラの森.言葉の海」うーん何回か山極さんの講演をお聞きしているが「ゴリラは理想集落なの??あまりにゴリラ社会を理想化しすぎ」という疑問が消えない。森 絵都さんの「カザアナ」 WHAT′S「クニデ?」家出の国家版ですよ。少年の日々はかくあったか…夏のジャムはルバーブ、デパ地下の野菜売り場に売れ残っているのを見るとつい買ってしまう。ザクザク切って60%のグラニュー糖を加えただ煮るだけ。かたいルバーブが20分ほどでアマ酸っぱいジャムに変身します。

Photo_20190815131401 Ruba Photo_20190815134701  Photo_20190815135201        Photo_20190815080701エビラ(ざる)の上で3日間 気持ちよく乾いてゆく梅干しです。

 

 

 

 

 

 

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春の食卓

Photo_8  Dsc_1042満開の桜も震え上るような花冷えスタートの4月、新元号令和が発表された。新しい時代が始まる事への期待と、激動の平成の30年との別れの寂しさ「サヨナラだけが人生だ」…唐の詩人 于 武陵(う ぶりょう)の『勧酒』は知らなくても、井伏鱒二の超名訳は何となく知っている人が多い。

勧君金屈巵  君に勧む 金屈指 / 満酌不須辞  満酌辞するを須いず /花発多風雨 花開けば風雨多し/ 人生足別離 人生別離に足る   

井伏氏の超訳はこうです。コノサカズキヲウケテクレ / ドウゾナミナミツガシテオクレ / ハナニアラシノタトヘモアルゾ 

/「サヨナラ」ダケガ人生ダ   今夜は魚好き(肉も好き)一家の春の食卓です。メインはおひとり様一尾という豪華キンメの煮つけ、豆ごはんは体型を意識してベトナムの器に少しだけ、焼イカと分葱のカラシ酢味噌和え、差し入れの刺身盛り合わせ、なんと新じゃがのポテトサラダまで!キンメは両面に軽く塩して10分、その間に新ジャガを火にかけ分葱を茹で、付け合わせの菜の花も軽くゆでて冷ます。キンメに切れ目を入れて熱湯で霜降り、水200ml酒とみりん100mlづつ ゴボウを並べそーっとキンメをナベに入れて落し蓋して中火10分、大体火が通ったら醤油65mlを加え(甘いのがお好みなら砂糖大匙1)5分くらい煮て出来上がり。キンメは姿を崩さず皿に盛り付けるのは男性陣の出番です。

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我が家流の豆ごはんは、ウスイエンドウを先に塩ゆでしてゆっくりと冷やし 炊き上がり10分前にご飯にのせるやり方。この春の食卓アップにこぎつけるまでに2週間かかり満開の桜もいつか葉桜に。ブロバイダーNiftyのリニューアルが思いのほか時間がかかり、最近まで次々不具合も出て悪戦苦闘でした。春休みの宿題提出にこぎつけた子供の気分…最後は西陣の萬重に出かけた時の着物で〆ます、着物は源氏香を散らした毛万筋江戸小紋、帯は灰青色地に蓮のしゃれ袋。帯締めは道明の淡い紫です。

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新年ご挨拶2019

明けましておめでとうございます。今年の元旦はうらうらと暖かく、 穏やかな一年を祈願して北野の天神さんとゆかりの寺にお詣りしてきました。

Dsc_0832_2 Photo_14Photo_15春着は小倉淳史さんの辻が花染、薄紅紫地の付け下げに正倉院龍鏡の袋を締めています。初明かり銀河系 字あざ宇宙かな 原子核物理学者で政治家.俳人の有馬朗人様(1930~)の句。窓に初明かりがさして、外では人々が新年を寿ぎあっている…広大に見えてもこの地球は銀河系全体から見れば中心ではない あざ即ち田舎でしょうねと。私共が自宅の正月大宴会から某ホテル料亭祝宴になって10年程でしょうか。毎年会場を提供して何家族ものお節料理を作り、立ち働いてお正月を迎える我が家の負担を考えた親戚一同からの申し出あってのことです。

Photo_24Photo_3 Siromiso Photo_4 この料亭 昨年若い料理長が就任、さすが何百年も続くだけあって老舗の味はしっかり受け継がれ、器も新しい工夫が凝らされて楽しい事限りなく味は飛び切り上等でした‼ Photo_25舞鶴生れの俳人大石悦子様(1938~)の新年の句海溝を 目無きものゆく 去年今年こぞことし太陽の光も届かない水深6000mを超える深海、この暗黒世界を泳ぎ行く目もない生命がいて、現在が過去に今年が去年になって行く助産院は昨年末にホームページ.看板.内装を一新しました。本年もどうぞよろしくお願いいたします。 


 

 

 










 

 

 

 






































 


 

 

 

 

 

 

 

           

 

 

                                 

 

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