夜静かにして群動やみ 王維とヘッセ
今年も猛暑で、お彼岸を過ぎても日中は30℃を超える日が続く。イスラエルとハマス、ウクライナとロシアetc、世界中で紛争が続き暗いニュースばかりで暑さはさらに増す。嬉しいのは,坂口志文氏と北川進氏がノーベル賞を受賞したこと、お2人とも30年位前の研究で、受賞までが長かった。京都ゆかりのお二方、本当におめでとうございます。
10月が誕生月の私は、美濃吉新阪急 で家族とお祝いの会をしました。新調したライトグレーの塩沢紬の単衣、帯は焦茶の更紗、ケーキのローソクを吹き消すタイミンを今か今かと待っております。さすが美濃吉、お通しのごま豆腐にまで神経が行き届き、八寸の緑の銀杏ももうれしい。 この年までに何回も大病をし、心折れるような辛い思いも数え切れない位したが、周囲の支えで何とか超えてきた。中国産の松茸とハモの土瓶蒸しは、写真を取り忘れたくらい美味しかった。ハッピーバースデイ!生きていることはそういうことですね。

翌日の日曜日は、出町柳の常林寺へ。静かな境内には誰も居ず、薄紫の宮城野萩と白花萩、金木犀も蕾を整えて、ススキまで揺れていた、
ヘルマン.ヘッセ(1877-1962)の詩は盛唐の詩人王維の春夜竹亭贈にそっくり?
ヘルマンヘッセ(富士川秀郎訳)
時折鳥が鳴き 風が小枝を渡り 犬が遠い農家で吠えると 私は黙ってじっと耳をすます すると私の魂は戻ってゆくのだ 忘れられた千年の昔 鳥や吹く風が 私と似て 私の兄弟であった時まで
あたりが静まると小さな物音がかえって静寂を際立たせ、心を永遠の彼方へ運ぶ、東洋的心境をヘッセは見事に描いた。
王維(701-761)は当時としては、珍しく大過なく勤め上げた官僚で、詩人であり画家であり音楽家でもあった。
錢少府歸藍田 銭少府の藍田(らんでん)に帰るに贈る 王維
夜靜群動息 夜静かにして群動息(や)み
時聞隔林犬 時に林を隔てて犬声を聞く
却憶山中時 却って憶う 山中の時
人家澗西遠 人家 澗西(かんせい)に遠かりしを
羨君明發去 羨む 君が明発に去り
采蕨輕軒冕 蕨(わらび)を采(と)って軒冕(けんべん)を軽んずるを
ヘッセの忘れられた千年の昔の心境を、王維はたった十文字で表した。春の夜、すっかり物音が絶えて
時々、向こうの林を超えて犬の鳴き声が聞こえる……銭少府さんは、官を辞しワラビを取って田舎暮するたするために去るとは、羨ましい限り。(あぁ 私はいつそんな境遇になれるだろう、まだまだ宮仕えは続く)
10月11日のABEMA TIMESに「母乳信仰」「母乳育児の厳しい現実 」が母乳があまり出ない母親を苦しめているに、専門医の水野克己Drが母乳よりも抱きしめれば育つ」と大胆な提言をしておられますね。
私が特に問題と思うのは「3カ月位までの赤ちゃんは、必ず自分で吸いに来る。吸わせようとすると、押し付けられた赤ちゃんは嫌がる。しかし、普通に抱っこしていれば、自分で吸い付いて痛くなく深く吸ってくれる」とのご解説。
残念ですが、今苦しんでおられる産後のママに申します。3カ月も抱っこだけしていても母乳を深く吸うことは無理です。
可能なら1日24時間で4~5回搾乳して、50ml/日の分泌量を保ちましょう。50mlはとても無理な方は、搾乳で滲むだけでも保ちませんか。抱っこと簡単に言いますが、3カ月の赤ちゃんは5㎏以位、素直に抱っこしてくれますか?
そんなに待つよりも1カ月健診くらいで、是非、お近くの助参院で苦しみを吐き出してくださいね。きっと力になってくれますよ。


















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