心と体

新.水滸伝

 9月になれば…暑さは続くが楽しいことが待っていた! 南座で公演中のスーパー歌舞伎「新.水滸伝」(9月3日―24日)を観て久々に血沸き肉躍る思い、大音響もなんのその、それイケー梁山泊の悪党たち108人。水滸伝は12世紀の初めの北宋を舞台にした中国四大奇書のうちの一つで
水のほとりの物語の意、梁山泊の泊は湖水にぐるりと囲まれた山をさすんですって。 悪党108人は、魔界から人間に転生して大暴れ、最後は一人ずつ消えてゆくことになっています、が今回はめでたしめでたしで幕となってほっとします。

Photo_20230918190201   Photo_20230920135801   Photo_20230921050301 しかもこの公演中に身罷られた澤瀉屋猿翁=3代目猿之助が、 2008年に新水滸伝をスーパー歌舞伎に仕上げ、今回もスーパーバイザーとあって、子の市川中車、孫の団子の熱演に満員の観客からの拍手、声援は暖かい。  
乱れに乱れた世、収賄汚職にまみれた役人達に代わって、正しい道を行け!とヒーローの中村隼人演じる軍の教官林沖が教え子の若者たちに示した言葉が「替天行道たいてんぎょうどう

Photo_20230920224701  Photo_20230920223901 不正役人対梁山泊の悪党たち,悪対悪党の駆け引きも絶妙、立ち回りも魅せます王英と青華の不器用な恋、女性陣も強くて美しい。

Photo_20230920220302Photo_20230920135803大小はあるがどこもお財布が軽い資金不足、梁山泊の悪党さんたちが朝廷の隠し金を奪いに行き、危険危険 罠が仕掛けてあるよ、林冲さん馬でいったんジャー間に合わない、飛竜で行きましょうがこの場面。見せ場です 隼人さん飛竜に乗り手まで振ってくれますが,心中はヒヤヒヤか…娯楽性十分、新歌舞伎は観客をひきつけ拍手喝さいです。しかも出演者の皆様,お衣装が中国風なのに林冲様のみ歌舞伎のヒーロー風。

Photo_20230918180502 20230916_184951 Photo_20230921054402  Photo_20230921081801
 私の着物はこげ茶の単衣 望月間道、案に相違して涼しい。帯は所沢の大平先生から頂戴した爪織つづれ、ひそかに源氏物語と名付けた気に入りの一本です。紅白のサルスベリは波乱の生涯を閉じた猿翁の冥福を祈って…

 



 

 

 

 

 

 

 

 

 





 

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