少子化を考える
「少子化を考える」って偉そうですね。すみません、助産院開業41年ですから、何かちょっと言いたいことを書いてみようかと恐る恐るのタイトルです。 憂きことを 海月に語る 海鼠かな 浮き=憂きことをくらげに語るナマコかな 黒柳召波(1727⁻1772) ホンマかいな、あり得ない光景です、夏が句の海月が水面近くにプカプカ浮かんでいる、冬が旬の海鼠があなたはいいなあ、浮くと憂くでは、大違い悩みなんて何もないでしょう、海底をはい回っている私にはなにも良いことがないよとぼそぼそ話します。おかしい 何かユーモラス!
新聞の切り抜きは2月28日朝刊、2023年の出生数が外国人も含めて75万8631人、厚労省の国立社会保障・人口問題研究所は76万人を割るのは2035年と見込んでいたのだ。各自治体がアイデアをしぼって、少子化を多子化に変換するのは容易ではない!どこかの団体に後はよろしくと丸投げしている、バラバラの産後ケアだけでは無理がありますね。白木蓮はつぼみが見えたと思ったらあっという間に咲きました。
この季節 仕事場には金沢のお内裏様を、自宅玄関には陶製の小さなお雛様を飾っています。いずれも京風で殿は向かって右、北に向かうと東になります。
、紅梅.白梅は伏見のお稲荷さん、産場大神=産婆大神近くのもの。 安産子授けお任せなので、助産師としてできるだけお詣りしております。さて、どうすれば安心して子育てができるか…①安心安全な低家賃住居、駅近が好き! ②妊娠中の安全確保 気軽な相談場所は、やはり助産院でしょう。 ③上の兄弟姉妹が保育や学校に通常通り通えること、今まで行ってなかった子供も大歓迎!毎日のごはん? 決まったところに食べに行くのも良し、ご家庭に配達も良し、父が遠隔地赴任だとどうする?ひとり親家庭だとどうする? 次々難題は出てきます。ここで知恵をしぼりユーモアで乗り切りましょう。 そしていよいよ産後ケアです。現在のように各自治体ごとに囲い込む方法では、財政が豊かな東京都と京都のようにそうでもないところではものすごい差が出る。 日本全体で産後ケアを考えて、どこで産んでもこれだけは受けられる共通枠を作りましょう。また、産後のママは24時間ママ業だと、心身ともに擦り切れそうになります。どうぞ、○○に行くためとか理由なくても、登録さえしていれば赤ちゃんを保育所に預けられるシステムを作ってください、産後の手当てが豊かだともっと嬉しいですね。
今、京都高島屋7Fで開催中の上村松園,松篁,淳之三代の系譜を見てきた。松園については、宮尾登美子さんの「序の舞」でフイクションもあるがシングルマザーとして子を育て、もちろん実母の協力あればこそ、画家として名を成したのである。「幾世の鈴」は、高田郁さんの商い世傳の最新刊で最終巻、いざ次の百年へ、ヒロインの幸は、弟子を育てご自分の技術を惜しみなく公開された桶谷そとみ先生ですね。
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