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2024年3月

桜咲く!

世の中に 絶えて桜のなかりせば 春の心はのどけからまし 在原業平(825‐880) いやー待ちましたね、今年の桜。ここ数年で最も遅い開花だとか、(と言っても数日ですが)3月があと2日になって桜も焦ったのかな、一挙に春の気配 見事にサクラサクです。在原業平さまは平安初期の歌人、日本人の桜好きを言い当てていますね。それともイライラしながら待ったのは桜と同じく、美しい生物学的女性? 待つも楽し?。西行さま(1118‐1190)は、願わくば 花の下にて春死なん その如月の望月のころと残しました。

 2_20240331105201 Photo_20240331102801Photo_20240331102901  桜三態は自宅近くの咲き初めしころ、あっという間に見頃になり、薄紅は伏見のお稲荷様の御神田近くの桜。

ここで楽しいご報告をいたします。3月中旬、助産学科時代の友人3人で会食、中の一人とは50年ぶりの再会です。感動もひとしお!

50 Photo_20240331102201   Photo_20240331124201    京懐石を頂きながら、人口爆発の多子化時代だった学生時代の話が弾む。 「エッやっと寮に戻ったと思ったらまた呼び出しですか」実習のための当直はいたが、人出不足になると寮住まいの学生はしょっちゅう呼び出された。贅沢な実習でもったいないことでした。とかく女子会はにぎやかですから、仕事、子育て、介護のことまで3人がかわるがわる熱弁をふるいます。     50年ぶり再開のS様は、教育畑だったのでコロナ禍時代の分娩実習で、何十回も分娩モデルを務めたかという話には、笑い転げながらしんみり、こうして実習を終えて優しい助産師さんが育つのですね。S様は夫の両親とご自分の母上、最後に夫を送って近年退職、4月から念願の100日間の世界一周に出発されます。H様は保健所勤務の時、どうしても予算が出ないお仕事があって、むむむ、必要なお金の工面をされた裏話など、趣味のオカリナでもご活躍、頼りあって共に過ごされるご夫君のことなど……エッ私ですか、相も変わらずお仕事一筋、それでも時間を見ては伏見のお稲荷様詣では続けております。

Photo_20240331102001Photo_20240331102101家族はいそいそとお茶事に出かけ、先週は食事当番が1回だったねと不平を言って、点心だけで帰ってくるから夕食お願いします。エッ、水曜日と木曜日も私だったと反撃、まあいいか  そうそうは都合よくゆかないのが人間の常、たけのこご飯とその他春の献立を鼻歌で作ります。嵐電の踏切近くで咲いていたタンポポ、桜もスミレも好きですがタンポポも大好き。大ピンチ図鑑1と2楽しめますよ。

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少子化を考える

「少子化を考える」って偉そうですね。すみません、助産院開業41年ですから、何かちょっと言いたいことを書いてみようかと恐る恐るのタイトルです。   憂きことを 海月に語る 海鼠かな   浮き=憂きことをくらげに語るナマコかな  黒柳召波(1727⁻1772)  ホンマかいな、あり得ない光景です、夏が句の海月が水面近くにプカプカ浮かんでいる、冬が旬の海鼠があなたはいいなあ、浮くと憂くでは、大違い悩みなんて何もないでしょう、海底をはい回っている私にはなにも良いことがないよとぼそぼそ話します。おかしい 何かユーモラス!

75     Photo_20240308152701Photo_20240310083901              新聞の切り抜きは2月28日朝刊、2023年の出生数が外国人も含めて75万8631人、厚労省の国立社会保障・人口問題研究所は76万人を割るのは2035年と見込んでいたのだ。各自治体がアイデアをしぼって、少子化を多子化に変換するのは容易ではない!どこかの団体に後はよろしくと丸投げしている、バラバラの産後ケアだけでは無理がありますね。白木蓮はつぼみが見えたと思ったらあっという間に咲きました。
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この季節 仕事場には金沢のお内裏様を、自宅玄関には陶製の小さなお雛様を飾っています。いずれも京風で殿は向かって右、北に向かうと東になります。

20240218_07142120240218_071736紅梅.白梅は伏見のお稲荷さん、産場大神=産婆大神近くのもの。   安産子授けお任せなので、助産師としてできるだけお詣りしております。さて、どうすれば安心して子育てができるか…①安心安全な低家賃住居、駅近が好き!  ②妊娠中の安全確保 気軽な相談場所は、やはり助産院でしょう。 ③上の兄弟姉妹が保育や学校に通常通り通えること、今まで行ってなかった子供も大歓迎!毎日のごはん?  決まったところに食べに行くのも良し、ご家庭に配達も良し、父が遠隔地赴任だとどうする?ひとり親家庭だとどうする? 次々難題は出てきます。ここで知恵をしぼりユーモアで乗り切りましょう。       そしていよいよ産後ケアです。現在のように各自治体ごとに囲い込む方法では、財政が豊かな東京都と京都のようにそうでもないところではものすごい差が出る。     日本全体で産後ケアを考えて、どこで産んでもこれだけは受けられる共通枠を作りましょう。また、産後のママは24時間ママ業だと、心身ともに擦り切れそうになります。どうぞ、○○に行くためとか理由なくても、登録さえしていれば赤ちゃんを保育所に預けられるシステムを作ってください、産後の手当てが豊かだともっと嬉しいですね。

1_20240309192101Photo_20240309192101今、京都高島屋7Fで開催中の上村松園,松篁,淳之三代の系譜を見てきた。松園については、宮尾登美子さんの「序の舞」でフイクションもあるがシングルマザーとして子を育て、もちろん実母の協力あればこそ、画家として名を成したのである。「幾世の鈴」は、高田郁さんの商い世傳の最新刊で最終巻、いざ次の百年へ、ヒロインの幸は、弟子を育てご自分の技術を惜しみなく公開された桶谷そとみ先生ですね。

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