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2023年10月

さらば昴よ

  10月中旬、見上げると金木犀が咲き、咲く一方から地面に落ちて金色地帯を作っている。休日の早朝、伏見のお稲荷さん詣での帰りに四条大橋から北を望んだ景色,穏やかな賀茂川と北山が望める。

Photo_20231018123501 Photo_20231022153101歌手の谷村新司さんが10月8日に亡くなられた。74歳、まさに団塊の世代のスターだった。団塊世代は.少子化の今とは較べようもない競争社会、卒業するや否や人出不足の社会に放り込まれ、安いサラリーで夜遅くまで残業続き…泣きべそをかいても助けてくれる人はいない。1㎝でも他人を超えよ!だった。谷村さんのは1981年に世に出て、目を閉じて何も見えず…歌詞もメロディも疲れ切った同世代だけでなく、若い世代にも支持されて大ヒットになった。

1_20231020152601 Photo_20231017141501Imurasinnzibannnennおうし座の昴は、ギリシア神話の巨人アトラスと妖精プレイオネの間に生まれたプレアディス7人姉妹を指しているとか…6から7個の青白い星の集団を、清少納言さんも「枕草子」の中できっぱり星は昴と断じておられますし、まだ春浅いころのおうし座を見れば、昴はすぐにわかる。谷村新司さんは、生涯を通じて安定を好まずもっと違う何かを求め続けた。さらば,昴よ、谷村さんの眠りが安らかであるよう見守って下さいね。

Photo_20231024190401Photo_20231024074001Photo_20231024073602Photo_20231024190101

10月が誕生日の私を祝うという名目でのお食事会、小さなケーキが嬉しく、フグ提灯顔でローソクを消すのも楽しい。料亭差し入れの美味なお赤飯.タイのお頭煮はテークアウト用にとお願いする。着物は小倉淳史さんの紅紫付け下げ、帯は北村武史作の桃源花紋です。

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柿の釜は自家製、さて蓋はなり口か頭かで意見が分かれ、両方作ってみました。いつも混ぜ寿司の具を冷凍しているので、ちょっと解凍して豆腐との白あえに使っています。読書の秋深し…宮城谷昌光作の孔丘上下、巧言令色少なし仁の孔子様、放浪の生涯を描いています。

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