六月の祈り
新型コロナの緊急事態宣言が解除されたのが5月25日、1か月後の6月25日までに全国で1535人の感染者!1日51人か…ため息が出る。第1波が終息しないまま、もう第2波なの? コロナの勢いは衰えそうもない。そんな中でも助産院は生まれたての赤ちゃん達もボチボチ増えて、結構忙しく「君たちは地球の未来だよ」とキザな歓迎をしている。
今にも振り出しそうな梅雨空のある日 、出勤の途中でツバメの巣とヒナたちを発見! 職場の近くのビルの天井です。下から見上げている猫がいて、警戒警報を発しながら飛び回る2羽の親鳥 賑やかな天井を見上げると大きな口を開けて餌をねだる子燕が4羽も‼ 巣があることに気が付かなかったのは大人だけで、近くの小学生たちは観察眼鋭くとっくに気が付いていたんですって… 時々羽ばたき練習をしているから巣立ちも近いのでしょう。
四条大宮近くの駐輪場の柵を彩るクチナシ、雨がホコリを洗い流してけなげに咲いています。大原から届いたばかりの紫蘇はいい匂い、菓子は水無月祓用ですが、いつ頂いても美味。赤紫蘇ジュース、ラッキョウ 新生姜の酢漬け、梅酒、極めつけの梅干しまで保存食作りも忙しい。 自粛ムードで今年は梅ジュースやぬか漬けなどがブームとか… 梅干し用の南高梅が異常に高いのはそのせい?梅3㎏に粟国の塩450g(15%)、重石は梅の倍6㎏、ホーロー容器にパラパラおまじないの塩を振り込み、梅を平らに並べ又塩を振り込み最後は多めに塩を入れて完了しました。
2日後にはきれいな梅酢が上がって重しを3㎏に。赤しそを入れるのが10日後、土用干しまでほぼ毎日ご機嫌伺いが必要。右の白い壺の梅は2018年製、我が家には10年前からの梅干しもあります。梅干しの赤しそはカラカラの一歩手前まで干して、ゆかりに加工するのもお楽しみ。
六月 茨木のり子
どこかに美しい村はないか
一日の仕事の終りには一杯の黒麦酒
鍬を立てかけ 籠を置き
男も女も大きなジョッキをかたむける
どこか美しい街はないか
食べられる実をつけた街路樹が
どこまでも続き すみれいろした夕暮は
若者のやさしいさざめきで満ち満ちる
どこかに美しい人と人との力はないか
同じ時代をともに生きる
したしさとおかしさとそうして怒りが
鋭い力となって 立ちあらわれる
この詩「六月」の初出は1956年6月21日の朝日新聞とか。六月の祈りとでも言いたいような力強さとやさしさ。
寺山修司が五月の詩人なら六月の詩人は茨木のり子さんでキマリです。
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