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行秋や(ゆくあきや)

伊予大洲には高齢の伯母がいて、たまに私が着物でブログに登場するのを楽しみになさっているご様子。それにしても今年の夏は暑かった…九月の一重は超多忙も重なってとうとう袖を通さずしまい。さすがに十月中旬の誕生日祝いには、かなり重い腰をあげて明月院吹き寄せ小紋と赤坂福田屋の青海波の帯で装ってみた。いくつになっても誕生日を祝ってもらうって嬉しいものです。

Photo_11 Photo_9Photo_5吟味された御馳走の数々、持ち込みの可愛いバースディケーキと美味しいシャンパン、最高の夜でした。仕事に行き詰まった時や考えがまとまない時、私は、ゆっくり歩いて二条城を一周することにしている。ハナミズキはすっかり紅葉して真っ赤な実をつけ、生垣のピアカンサスも赤と黄の実が鈴なりで小鳥たちのかっこうな餌場を呈している。でも秋の風物詩は何といっても正倉院展である。開催期間が2週間と短くハラハラドキドキ時間をやりくりして、今年も何とか間に合って宝物の数々にあえた。

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Photo_4Photo奈良公園で草はむ鹿は角を切られて気のせいか元気がない様子。今年は56点の展示品があり、目玉の一つはこの豪華な室内履き 繍線鞋(ヌイのセンガイ)756年頃のもので4足しか残っていないうちの1足です。当時の貴婦人がこれを履いて登場したら凄いでしょう。展示室の最後は私の大好きな古文書、これは月借銭解(ゲッシャクセンゲ)です。Photo_3写経所の職員が月ごとに一定の利息がかかる借金をしていた申請書兼借用証書、天平のペーパ―ローン、別に生活に困っての借金ではなく月利13%を支払って何か趣味にでも使ったのでしょうか?行秋や  さゞ波の立つ  潦 ( ゆくあきや さざなみのたつ にわたずみ)  小澤碧童 (1181-1941)  晩秋のある日、雨が降る庭を眺めていたら溢れた水が潦=水たまりを作っっている。(にわたずみは水たまりの古語)そこに少し風が吹いてさざ波が立っている、寂しいなぁ今年の秋も行ってしまうのか   潦で思うのは、古事記下巻にある仁徳天皇の皇后
磐之媛
(イワノヒメ)である。4世紀半ば難波高津宮(大阪市東区辺り)に都をおいた仁徳天皇は聖帝と讃えられる一方美女に目がない女好きときている。
新嘗祭の翌日の宴のために酒器に使う御綱柏を取りに紀ノ國に向かった磐之媛の留守を狙って?仁徳大王は矢田の皇女を後宮に入れて有頂天!これを知った磐之媛の怒りはまさに怒髪天を衝く勢い。キーッこれで何回目なの 3人も皇子を産んだ私を差し置いてまたも浮気か!許せない!御綱柏全部海に投げ捨て、仁徳大王のもとに帰らず、筒城(つつき現在の京都府京田辺市)に宮を置きます。天皇は口子の臣を使者に立て磐之媛をかき口説きます。ナア磐之媛さんやその真っ白な大根のような腕を‼を枕に共寝した仲やないか許しておくれやっしゃ…大雨が降ってができ腰まで水たまりに浸かって平伏し続ける口子の臣、衣の青摺りは赤い腰の紐の色に染まり真っ赤になる…印象的なシーンでした。嫉妬深い磐之媛とされて後世の評判は芳しくないのですが、誰よりも仁徳さんを愛していたのです。ゆえに一度振上げた拳は元に戻せない大豪族葛城氏代表として皇后になっているのに何であなたの元に戻れましょう…古事記ででは蚕の三態変化を見て直りしたことになっていますが、日本書紀では皇后は筒城で亡くなくなっています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

       

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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