夜明けは近い―東北関東大震災
2011年3月11日午後2時46分に発生した東北関東巨大地震と津波、津波、津波!
ニュース報道で見るあまりの被害に、被災された皆様に紋切り型のお見舞いしか浮かばず、 言葉を失うばかり。16年前の阪神淡路大震災での経験を生かして、私たちも「何かしたい手伝いたい」 でも何をどうすれば良いのか分からずオロオロうろうろするばかり。
とりあえず心からの義捐金を数か所に分散してお届けした。長い長い1週間が過ぎても、地震と津波に続いて起きた福島原発事故のため、復興の槌音は聞かれない。東北の被災者の方々の我慢忍耐は、「日本人の美徳」として各国メディァの賞賛の的だがいつまで耐えてもらうのだろう。写真はタチツボスミレ、日本中どこにでもある山野草で、早春からさくけなげなこの花を見ると芭蕉ならずとも、「何やらゆかし」い心持になる。
「風の又三郎」や「注文の多い料理店」で知られる宮沢賢治は、1896年8月に、岩手県花巻で生まれた。彼が生まれる2か月前に「三陸地震津波」、生後5日目に秋田での「陸羽地震」が起きて東北は大災害に見舞われた。その後も何度も地震津波に襲われ、今度こそだめかといわれても不死鳥のようにそこから復興した東北である。
賢治の死後発見された〔雨ニモマケズ〕、あまりにも有名なこの詩?つぶやき?
雨ニモマケズ 風ニモマケズ 雪ニモ夏ノ暑サニモマケヌ丈夫ナカラダヲモチ
慾(よく)ハナク 決シテ瞋(おこ)ラズ イツモシヅカニワラッテヰル
一日ニ玄米四合ト 味噌ト少シノ野菜ヲタベ
アラユルコトヲジブンヲカンジョウニ入レズニ(あらゆる事を自分を勘定に入れずに)
ヨクミキキシワカリソシテワスレズ
ー略ー
ヒドリノトキハナミダヲナガシ サムサノナツハオロオロアルキ
ミンナニデクノボー(木偶の坊=役立たず)トヨバレ
ホメラレモセズクニモサレズ
サウイフモノニワタシハナリタイ
未曾有の大災害の中 希望の光のように次々と赤ちゃんたちがが生まれ、その産声が響き渡る。3月18日は、地元の小学校の卒業式があり、彼らはヒトミを輝かせて希望を語り、時にははにかんだ笑顔さえ見せて巣立って行った。暗い中にもこちらが励まされるニュースであった。被災されたあなたたちばかりでなく、私たちも一緒に復興に向けてお手伝いします! 力になりたい!
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