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2009年5月

初心忘れるべからず

いやー初々しいですね。この4月、職場に来られた看護学科助産師過程の学生たちの実習風景です。はじけるような笑顔、いじらしい位素直で一生懸命で。Photo_5 

Burogu_4 この人達へのはなむけによく使われる「初心忘れるべからず」本来とは別の意味で使っていることが多いようです。現代では、修行や学業仕事など、物事の初めに立てた目標や志、その時の思いを忘れてはなけない、最初の初々しさを忘れてはならない」という風に解釈されることが多いようです。実はこれは初心」ではなくて「初志忘れるべからず」。「初心忘れるべからず」は、能の世阿弥の晩年の著書「花鏡」にある言葉。世阿弥さまの 「初心」とは、まだ物事を始めたばかりで未熟で慣れない状態のことを指しています。この格言の意味は「物事を始めた頃の未熟で失敗ばかりであった時の記憶――その時に味わった屈辱や悔しさ、そこを切りぬけるために要した様々な努力などを忘れてはならない」という意味とか…72歳で時の権力によって佐渡に流された世阿弥さま曰く「 是非とも初心忘るべからず  時々の初心忘るべからず   老後の初心忘るべからず 修行を始めた頃の初心を忘れてはならない。修行の各段階ごとに、各々の時期の初心を忘れてはならない。老境に入った時もその老境の初心を忘れてはならないヒトは一生勉強か… 世阿弥さまのの生涯をたどった瀬戸内寂聴氏の小説「秘花」、花も色気も十二分です。フレッシュマンやフレッシュウーマンが入社挨拶などで、「初心忘れるべからずと申します、迷った時は初心に還って」などというのは間違い、昔の未熟な自分、下手な自分に戻ってはいけないのである。 これはある程度その道を辿ったものが自らの中弛み、慣れによって生まれる慢心を戒めるために使うのが正しいらしい。Photo_6 かくいうワタクシメも昔は、これを引用して「今のお気持ちを大切にして、母子に寄り添う良い助産師になってね。」なーんて訓戒を垂れていたのですから顔から火が出るくらい恥ずかしい。

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花衣ぬぐや…

「花衣ぬぐやまつわる紐いろいろ」  杉田久女 晩春のけだるい雰囲気、花見帰りかなそれとも嬉しい一族の集まりか、とにかく和服でお出かけして、帰宅したとたんどっとお疲れが出てきました、訪問着も長襦袢も脱ぎ棄て、締め付けていたたくさんのひも類を足元に落として、座り込んでいる艶っぽい女性ですね。わたくしとは正反対、外出から帰るとどんなに疲れていても絶対に座ったりしません。狭い住まいに和室は一間きり、そこに花衣状態を作ると足の踏み場もなくなります。手を洗って立ったまま帯と帯揚げ、帯ジ〆を取ってしわにならないようPhoto_3 椅子にかけ、ひも類は1本とるごとに始末します。腰ひもは安部晴明マークの五角に伊達〆はくるくるImg_0087巻き、長襦袢と着物を専用ハンガーに吊るし…温かいうちに足袋を洗ってとここまで一気にやってしまいます。今日は江戸小紋の毛万筋で外出、帯は光琳の杜若を模して描いていただいた塩瀬の名古屋です。タレ先に遊びでカキツバタの茎と葉を入れたばかりに締めにくいことこの上なし。それでもこの帯が好きで比較的登場回数も多く、気合いを入れて締めています。ところで大型連休、お楽しみになれましたか? 例年ですが、私は気がかりな方が数人おられて自宅と仕事場の往復で、この状況を口の悪い知人たちは「中京専門人間」と評しています。いつもよりゆっくり時間が流れるこの連休を、古いスクラップの梅レシピを整理したり、話題の「ミレニアム」下を読破したりして結構充実していると思うのは人間が小さいのでしょう。連日のように新型豚インフルエンザニュースが報道される状況では、もともと予定もしていない海外なんてとんでもない、5月中旬にはご先祖様の法事もあり準備もあって大変なんですよ。ここで梅レシピから 女優の沢村貞子さんの「梅酢」をご紹介。材料:青梅1.5kg、コメ酢900ml、蜂蜜1kgを梅酒用の広口瓶に漬けて3か月、冷暗所に置いておくだけ。用途は暑くて食欲が落ちた夏に薄めて飲んでもよし、1割ほど水気を控えて炊いた寿司ご飯に、この梅酢に乾燥シラスを混ぜ込み、青シソや胡瓜を散らした簡単混ぜずしにと大活躍。うちでは定番のうなキュウ、はもキュウ用が多いかな。 ウナギと胡瓜がうなキュウ、はもと胡瓜がはもキュウ、始末な京都ではハモ皮大好きですね。それではうなキュウの作り方を。3~4人分で胡瓜4~6本、頭とヘタを落としてシマシマに皮をむき、塩で板ずり、小口からあまり薄くないように刻みますが、透けるような薄さより2mmぐらいあったほうが口当たりが良いと思います。  このきゅうりをボールに入れ、塩小さじ1/2をふりかけ、お皿か何かで重しをして数分置きます。市販の安いかば焼きウナギ1/2本は軽く暖め、幅は半分にして5mm位に刻みます。このほかあれば青シソ5枚位をこれも薄切りに。ボールのキュウリの水気を軽く搾り、下処理として梅酢少々をかけます。この間に盛りつけ用のガラスの鉢を用意して、下処理したキュウリと刻みウナギと青シソを盛り、いただく直前に好みで梅酢に米酢、だし少々を混ぜたものをかけます。おろしたショウガを天盛にチョンと置いても美味しいと思います。梅酢をお持ちでない場合、個人的にお教えいたしますのでお尋ねくださいませ。

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