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2008年10月

ムラサキシキブの帯

Photo Photo_2       源氏物語の作者とは何の関係もないのだが、縮緬名古屋のムラサキシキブの帯である。

念願かなってこの春やっと手に入れ、

季節を待って薄鼠色の小紋に締めてみた

チラリとも見えないが、帯揚げはやや濃い目の鼠色に濃紺のツートン、前姿に見える帯締はえんじ色丸組の道明である。しょせん素人の着付け、背中のシワも御愛嬌とお許しください。

昨秋、銀座新松のこの帯に初めて出会った時、「私のための帯だ!」と直感した。(長い人生ですもの。そう自惚れなければ生きていけませんわ)

心ときめくヒト族との出会いが無いではないが、彼らはみな母乳科オシメ属の赤ちゃんばかり。残念、出会いが半世紀ほど遅かったか…

今こそ、満面の笑顔をふりまいているが、あと5年経てば、道ですれ違っても「誰?このおばーちゃんは?」と怪訝な顔をされるばかり、とわかっている。

久しぶりのときめきが帯とは、ちと情けないが、大根でもマンションでも迷わず決める私なのに、この帯だけは迷いに迷った。帯には惹かれたが、私の感覚ではやはりお高いし、他にも山ほど?帯はある?

翌日も通ったが、どうしても購入する勇気が出ないで迷うばかり。迷うときは買ってはいけないという買い物哲学に従って、昨秋はとうとう涙をのんで諦めた。 

それが今春、ふたたび、私を待っていてくれた。だれの手にも落ちず、展示されているこの帯に出会って即断即決、「昨年もお目にかかりましたよね」とお店の人に関西の人間ぶりを発揮して、お値段も値打ちにしていただき、やっとやっと私の箪笥に納まってくれたのある。

ちなみに、上が本名コムラサキ(コシキブ=紫式部の娘 )で、下が本当のたくましく素朴な山野のムラサキシキブ…。

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