トップページ | 2008年10月 »

2008年9月

笑顔良しはゴンタ

まずはこのゴンタちゃんの写真をご覧あれ。

  散々いたずらをしてもこの笑顔に会えばコロッと許します。

 パパとママは勿論

   保育所の先生も、隣のおばちゃんもトリコにするこの笑顔です。 

① 「元祖:笑顔良しはゴンタ」です。 

Photo

      

      ②③「未来のゴンタ候補です」

Photo_4

   

京都ではおなじみのゴンタですが、

 関東出身の人は「ゴンタって何のことですか?     Photo_2     

と意味不明のご様子です。

ゴンタというのは、「義経千本桜」の

いがみの権太から来ているの、でも本来の悪者とかごろつきとかの意味ではなく京都で「ゴンタちゃん」と子供を形容する時は、「愛すべき」いたずらっ子、腕白さんくらいの意味でしょうか

うちの相談室には今日も可愛いゴンタちゃんやおてんば姫たちが集っております。外は秋雨、しんみりが似合わしいのに、泣いたりおもちゃを取り合ったり、ママがいないとべそをかいたり、時には自分より幼い子を気遣ったり…にぎやかを通り越して…何と言いいましょうかという状態になっています。

|

恋の万葉うた

  仕事がら年間600人を超える赤ちゃんたちと出会う。

 お名前の由来を聞くのはなかなか楽しい。ひと昔前は、親類のおじい様や伯父様、あるいは一条戻り橋の晴明神社にお頼みして祖父母や父母から一字を頂いての命名が多かったように思う。

最近のお名前は、カシホちゃんはらだがシホん」からとか「ヤマトちゃん」は「家にクロネコを飼っていますので、仲良くなれそう」で、ご両親が決めている。 (ほんとの話です)

 さかのぼること万葉時代の男女は、名前を教えるということは相手の求愛を受け入れるということだったらしい。と言うと、若いママたちは一斉に「ウッソッー」とのたまう。

激しい気性の第21代雄略天皇は充恭天皇の5番目の皇子だったが異母兄弟を蹴落として政権闘争の末に即位している。しかし、万葉集巻1-1の雄略天皇の御製とされるこの歌はゆったりとおおどかである。

 (こ)もよ み籠(こ)持ち ふくしもよ みぶくし持ち この岡に 菜(な)(つ)ます子 家(いへ)(の)らせ 名(な)(の)らさね そらみつ 大和(やまと)の国は おしなべて 我れこそ居(を)れ しきなべて 我れこそ居(を)れ 告(の)らめ 家をも名をも

大意は、春の若菜を摘むための籠とふくしもを持ったきれいな嬢さん。 (ふくしもは若いママたちに言わせると草を掘るためのスコップねということです) わたしこそ、大和の大王です、さあ、わたしの求愛に答えてお家とお名前を教えてくださいな。

 巻12-3101には有名な海石榴)市(つばいち))の歌垣で詠まれた相聞歌がありますね。この相聞歌は看護学科の社会学で習いました。講師のS先生は、ごま塩頭のおじいさんと思っていましたが、今思えば50代半ばだったのでしょう。箸が転がってもキャーキャー騒ぐ、若さゆえに残酷な看護学生にS先生は手を抜くことなく講義されたのです。

紫は灰さすものぞ海石榴市の八十(やそ)の巷にあえる児(こ)や誰(たれ)

たらちねの母が呼ぶ名を申さ(まお)めど道行き人を誰と知りてか

紫草の根の紫根(しこん)は、高貴な紫色を染める材料です。紫根(こん)に媒染として椿の灰を加え、木桶で数十回も繰り返してもむ根気の要る作業が繰り返されます。

うたの大意は、海石榴市の歌垣で出会ったイケメン兄ちゃんが「紫は椿の灰で染まるんだよ。そこのナイスバディのお嬢さん。どうです、わたしと一緒になるって言うのは‥」と歌いかけます。彼女いわく、「大切な母がつけてくれた神聖な名前を、初めて会ったそんじょそこらのあなたには教えられません、ツンッ」と言ったかどうか。

権力闘争や貧苦に喘ぐ最下層の民の暮しがあったことをを微塵も感じさせないで、大王から庶民まで恋のうたを詠じている、万葉の人々の時間の流れは現代とは随分違うようです。

|

萬養軒サプライズ

I_4 今年も猛暑でしたね。

実はこの夏、うれしいことがひとつありました。

 その日わたしは、京都タカシマヤ内のレストラン萬養軒で久しぶりに会った友人達と遅いお茶を楽しんでいました。中の一人が「もうスグわたしの誕生日だけど、今年は、誕生会が出来そうもない…」とふっともらされました。

この方のお舅さんは、今年から介護が必要な状態になってしまい、家中が嵐に巻き込まれたような数ヶ月を過ごされたのです。そのお舅さんの状態もやっと一段落、今度初めて、ショートスティ(宿泊つきの短期滞在)を試すことになり、久しぶりの外出が叶ったわけです。ちょっと疲れの見える友人を、「ゆっくりしておいで」と送り出してくれたご主人も、奥さんの誕生日のことまでは気が回らず、主婦の立場からはご自分のことは言い出しにくいものなのでしょう。それならということで、急遽、そのかたの誕生パーティを催すことになりました。

 時間は5時半、夕食にはまだ早く、平日のことで、私たちのテーブルのほかに2,3組のお客様という静かな店内です。萬養軒は初めてという友人も、清潔なクロスに並べられたナイフやフォーク、ナプキンにいたるまで心配りの届いた雰囲気にご満悦でした。コースをオーダーし、シャンパンを張り込んで、メニュウを見ながら『冷たいのは苦手。スープは温かいコンソメでお願いします」『メインはお肉?お魚?一層、両方お頼みするのはどう?』『わっすごい、デザートは3種盛りですって。だけどマンゴープリンははずせないし、悩むわー』と主客そっちのけで各々があれこれ選ぶ様子は、女子高生も顔負けのにぎやかさです。待つまもなく、シャンパンが来て小さな声で『乾杯!お誕生日おめでとう!』『おめでとう!』『ありがとう、まさか誕生日のお祝いをしていただけるなんて。何より嬉しい』。

 その時、顔なじみのウエイトレス長とおぼしき中年の女性の方が静かにわたしの傍に来て、あのー失礼かと思いますが、どなたかお誕生日の方が? 今お誕生日おめでとうと聞こえたものですから」とのお尋ねです。上気した顔の友人が、「私、私です」と軽く右手を上げます。『まあ、おめでとうございます。あの、よろしかったらバースデイケーキをサービスさせていただきますが・・・』お申し出は嬉しいのですが、こんなこと初めてですからちょっと躊躇していると、当人が『嬉しい、是非、お願いします』と申し出られました。決定です。 その夕べに頂いたコースのお食事はどれも結構でしたが、ハイライトは6本の小さなローソクをともしたバースデイケーキの登場でした。まさに萬養軒サプライズです。

 みなの目を十分楽しませた後、ケーキはテイクアウト用に包装され、彼女がご自宅に持ち帰られました。生き生きとケーキと共に帰宅された彼女に、ご家族もホッとされ、皆さんで頂いたケーキのお味は格別だったことでしょう。大人の誕生パーティもなかなか良いものです。

|

トップページ | 2008年10月 »